頭痛                                小野田内科 2005.12.16

頭が痛いことを、頭痛といいます。頭は、かなり大事なところなので、痛いのは、かなり心配

になるでしょう。神経内科では、最も大切な症状といえます。


 頭の大部分である脳は、痛みの元にはなりません。身体の痛みについては、神経を伝って

脳が痛いと感じるのですが、脳自体の病変については、そこに痛みを感じる末梢神経自由終末

が存在していないので、痛く感じないのです。ただ、脳を包む脳膜、脳の下側にある大血管には

自由終末があるので、痛みを感じます。

 頭痛は、急性頭痛と慢性頭痛に分けて考えられます。


 急性頭痛 いつも痛いわけでもなく、とりあえずさっきから痛いというもので、何時間続いたら

      慢性という物でもありません。

 眼性頭痛 ; 目の痛みを頭だと感じるもの。

 耳性頭痛 ; 耳の痛み、中耳炎、外耳道炎、などを頭だと感じるもの。


 鼻性頭痛 ; 鼻炎、咽頭炎などを頭と感じるもの。


 外傷 事故 など原因のはっきりしているもの
 
 脳卒中 ; くも膜下出血 急にものすごい頭痛が来ます。その凄さは、生まれて初めてとか、

      ハンマーで叩かれたようと多くの人が言われます。


      原因は、動脈が硬化して、こぶが出来、そこから出血するものです。血液が、脳膜に

      触れて痛みを感じます。死亡率がかなり高いです。

 髄膜炎 ; 脳の周りは、普通無菌状態ですが、どこかから細菌、ウイルスが入ると、髄液圧が

      高まり痛みを感じます。これもかなりの死亡率です。



 慢性頭痛 いつも痛い、時々痛い、などがこれに当たりますが、問題になるものが多い。

 片頭痛 ; 右または左、片側だけが痛い。痛くなりだすとズキンズキンとくる。気をつけてみる

      と心臓の音と一致している。痛くなり始めに、目の前に光や、歯車のようなものが

      見えるといいます。芥川龍之介の小説で有名です。大血管が急に膨らむ為に起こる

      ので血管性頭痛ともいいます。


 群発性頭痛 ; たとえば夜3時頃非常な痛みが毎日起こるといいます。 

 筋緊張性頭痛 ; 筋肉が緊張して、痛みを感じるものです。筋肉は肩、背、頸、側頭、後頭、眼の

         回りなどにあり、痛みのある筋肉にさわってみると、硬く緊張しています。

         神経内科にみえる頭痛を訴える方の8-9割は、これです。さらに頚椎などを

         レントゲンでみてみると、変形や奇形のある方が多く、こういう場合には、

         頸性頭痛といいます。


 脳腫瘍 ; 身体は、悪性腫瘍だけが問題になりますが、脳の中は骨で囲まれている為に、良性

      腫瘍も悪性腫瘍もあります。なるべく早く小さいうちに見つけるためにCTを見ます。


 心因性頭痛 ; 原因が心にある頭痛です。中にはうつ病などもこの中にふくんでもいいでしょう。

     参考 頭痛の分類 http://www.neurology-jp.org/public/disease/             

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