腰の痛い時      小野田内科   2005.11.21

 

腰には、いろいろの神経が集まっていますので、あちこちの病気で痛みを感じます。

 

@     動いた時にズキンときたら、椎間板ヘルニア、ぎっくり腰です。その場で、痛くない姿勢

で寝ていましょう。最初の安静が大切です。痛みが少し落ち着いたら来てください。

神経ブロック、注射、湿布、マイクロ波照射などの手当てをします。

 

A     右あるいは左だけが急に、とても痛くなったら、尿管結石の疑いがあります。すぐに尿

の検査をして血液が検出されたら、ほぼ間違いありません。CTでみると、腎臓が腫れ

ていたりします。痛み止めのために点滴などしながら石の出るのを待ちます。

 

B     右腰の高いところに痛みがあるのは、胆石かもしれません。超音波、胆嚢レントゲンで

あるいはCTで確かめます。場合によっては手術をしますが、ひどくないときは長く胆

石溶解剤を飲みましょう。

 

C     食事のすぐ後腰痛の起こるのは、膵臓の病気の可能性があります。血液中のアミ

ラーゼを測定したり、超音波検査、レントゲンなどで調べます。

 

D     足の後面にズキンとした痛みやビリビリした感じがあるのは坐骨神経痛といわれます。

これは腰の脊髄から出る神経が傷害されて起こり、なかなかやっかいです。カルバ

マゼピンという錠剤が特効薬ですが、飲み始めフラフラして立てなくなったりするので、

最初は寝る前に1錠のみ、慣れたら少しづつ増やします。そのほかビタミンB12,血流改

善薬などの、注射、薬が有効です。骨盤牽引も大変良い方法です。


   ただ坐骨神経痛は、なぜ腰の神経が傷害されたかを確かめる事が大切です。 そ

こでレントゲンをとると、年の人では腰の骨が曲がったり、ねじれていたり、折れてい

たりします。ガンの転移が見つかることもたまにはあります。

 

E ドーンとした痛みがいつもあるのは筋肉痛(いわゆる腰痛症)で、立ち続ける人、すわ
  
  り仕事、車の運転などではあまり力仕事ではないのに痛みがきて不思議な気がしま
  
  す。が、もともと腰の筋肉は首や肩の筋肉と同じで、頭を不断に支えている(抗重力
  
  筋)ために凝りやすいのです。もちろん他の病気が無いかどうかきちんと診断しない
  
  といけません(除外診断)。マイクロ波照射が有効で、筋肉の中のほうの血液循環を活
  
  発にして凝りの元である乳酸を追い出します。筋肉をほぐす薬、痛み止めなどをうまく
  
  使いながらも、適度の運動が必要です。水泳、ストレッチ、エアロビなどもよいでしょう。 

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